20年ほど前のことになります。知り合いの方が無理をしているように見えたので「自分を大事にした方がいいよ」と言いました。すると、その方に「どうしたら自分を大事にできるのですか？」と聞かれましたが、私はちゃんと答えられませんでした。自分を大事にするということが、自分でも分かっていなかったんです。その時、自分を大事にするってどういうことなのか、考えたことがなかったんだということに気がつきました。
何故そのことを思い出したのかというと、ここのところ取り組んでいるパターンに関係しているからです。
●「人に嫌われたくない」というパターンは、他人に嫌われたり、無視されたり、必要とされなくなることを怖れています。そして大事にされるためには？、認められるためには？、好かれるためには？どうしたらいいかを考えて、あの手この手をつくします。
自分のパイプは放っておいて、他人のパイプを磨いて喜ばせようとしているような（他人もきっと迷惑している）おかしなことをしていたんだなって思います。
そうやって人に頼ったり、期待したり、あてにしたりして、ずーーと生きてきたと思うと愕然とします。他人を主人にした自分の人生だったなんて。私の人生なのに。
パターンを選んでいる時って、他人の中で生きようとしているんだなって思います。
パターンを選んでいることに気がついたら、他人を自分の精神的支えにしていることを感じたら、選び直して、自分で自分を支えていこうと思います。
それが、自分を大事にすることだと思います。
